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イスラエルの文化、食事規制コシャー

食事規定 コシャー(コーシェル)

旧約聖書に基づいて作られたユダヤ教の食事規定では、食べてよいもの食べていけないもの、一緒に食べてはいけない食物の組み合わせ、動物の屠り方、調理法などに関する規定がこと細かに定められており、ユダヤ人たちは現代でも厳格にこの規定を守っています。
これらの食事規定をコシャーと言いい、イスラエルの食生活の大きな特色となっています。

コシャーの規定によると、動物の中で食べてもいいのは、ひづめが完全に2つに割れていて反芻する動物です。 牛や羊といった動物は食べてもいいのですが、豚、猪、ウサギ、ラクダなどは食べられません。 鳥は食べてよいのですが、ハゲワシなどは食べてはいけない鳥とされています。イスラエルの庶民の味、ピタパンとフムス

魚は、ヒレとウロコのある魚だけ食べてよいことになっています。その稚魚や卵も食べられます。 ですから、イクラはOKですが、チョウザメの卵であるキャビアは食べられません。 また、魚類以外の水生動物、エビ、タコ、牡蠣、貝類、イカなども食べてはいけません。

「小ヤギをその母の乳で煮てはいけない」(出エジプト23:19など)という規定を広く解釈し、乳製品と肉が一緒に食されることも禁止されます。 そこでチーズバーガーは食べられませんし、食後のコーヒーもミルク抜きか植物性のコーヒーフレッシュを使ったりします。
「血は命であるから、血は食べてはいけない」と聖書が規定しているので、血の滴るビーフステーキは食べてはいけません。 そのため、動物の屠殺の方法も厳格に決められていて、規定に基づいて屠殺されたか検査する検査官もいます。

→プリントして利用できるコシャーについての簡単な説明(PDFファイル)


「牛乳料理」のレストラン!?

イスラエルのレストランに行くと、2軒が一組になっていて「ミルクかミートか」と聞かれることがあります。 肉のレストランは、まだ理解できますが、「ミルクのレストラン」って何??? と面食らうかもしれません。
実は、コシャーの規定で、肉と牛乳を一緒に食べてはいけないとされているため、肉を提供するレストランでは、一切、乳製品を出さず、乳製品を提供するレストランでは一切肉類を出さないのが普通です。 「ミルクかミートか」と聞かれるのは、そのため。
「ミルク」のレストランでは、魚などがメインディッシュとなり、チーズをたっぷり使ったスパゲティ、ピザ、アイスクリームなどが賞味できます。 もちろん、コーヒーにもミルクを入れてOK。 それに対して「ミート」のレストランに入ると、食後のデザートは、シャーベット(ソルベ)、チョコレートケーキだけで、アイスクリームは食べられません。

ところで、イスラエルのレストランで「デザート」を注文すると、一人分がとてつもなく多い量で出てくることがあるので、要注意です。



コシャーもいろいろ

コシャーと一口に言っても、種類はいろいろ。 正統派の様々な教派によって、何がOKかという基準が違うのです。 一般的なのは「ラメへドリン」などですが、よく引き合いに出される最も厳しいコシャー基準が「グラット・コシャー」。 イスラエルのこしぇーのマクドナルド新聞記事などで「○○はグラット・コシャーだと認められた」というのは、太鼓判を押されたという意味です。

イスラエルの人口の大半を占める「世俗派」の人にとって、コシャーであるかどうかは、どうでもいいことです。 レストランには、コシャー認定を受けた店と、そうでない店があり、コシャーでないお店では、堂々と豚肉料理が提供されています。 コシャー認定を得るかどうかは、お店の営業方針の問題。 コシャーの基準を守ることで正統派の客を獲得するか、守らないことで世俗派の客を獲得するか、という選択です。
大きなパーティーなどに使ってもらおうとすると、どうしてもコシャー認定が必要なので、大規模なお店やホテルにとって、コシャー認定は大きな問題です。



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